30年ほど前から知っていたある会社の新入社員研修ではカリキュラムの内、「マナー研修」を外部インストラクターに委託しておられました。
その外部インストラクターから、ある面白いお話を聞く機会がありました。
その会社の新入社員が会社を辞めようと決意した日が「ある日」に集中しているというのです。
その「ある日」とは、新入社員研修を終えて「現場配属された日」でした。
理由は表現こそ異なるものの内容は一致しており、現場配属の日に早めに出社し出勤してくる管理職・先輩社員に挨拶するものの、挨拶すらしてもらえない、というものでした。
「研修ではコミュニケーションの基礎として挨拶の重要性を学んだ。なのに現場には挨拶すらまともにできない管理職・先輩社員が多数いる。会社選びを失敗してしまった。」と外部インストラクターに転職の相談をする新入社員さえいたそうです。
特に管理職による挨拶は単なるコミュニケーションの枠を超え、部下の「観察」という側面があるとされています。
中央労働災害防止協会が取り組んでいる「ゼロ災運動」でも、現場の管理監督者に求められるものとして挙げられています。
そう、「たかが挨拶、されど挨拶」なのです。
さて、皆様の組織の実態はいかがでしょう?現場の実態を適切に把握しておられますか?
そして、経営層の皆様ご自身はいかがでしょう?