皆様が既にご承知のNTT西日本の子会社から個人情報の不正流出が発表された件、11月7日になってNTTの社長が会見で監査などの内部統制を強化する考えを示しました。
この報道を目にして、本当にできるのだろうか?というのが正直な感想です。
といいますのも、NTTでは1997年頃には、116センター社員が電話契約者情報、特に芸能人・プロスポーツ選手などの自宅電話番号を業者に売却する行為が顕在化したため、内部監査を実施していました。
その際、内部監査を担当していたのはNTTとセコムが合弁で1985年10月に設立した子会社で、NTTの監査について相当のノウハウを蓄積するとともに、NTTから出向していた社員も監査に関するノウハウを蓄積していきました。
その会社は1999年3月末で清算されましたが、経験とノウハウはセコムとNTT東日本には引き継がれたものの、NTT西日本に引き継がれることはありませんでした。
このような過去の背景がある中、どのように内部統制を強化されるのか、NTT西日本の取り組みを注目したいと思います。