スマートフォンを持ち歩く際の紛失防止策は必要ない? −ある役員の発言−

先にご紹介した、30年ほど前から知っていたある会社の営業担当役員に関する別のお話です。

その会社では各部門の管理職に加えて、営業関係の社員には業務用スマートフォンを貸与されていました。

雨が降るある日、一人の営業社員が業務用スマートフォンをお客様先に向かう乗換駅で落としてしまったそうです。
幸いにもそのスマートフォンは善意の第三者が警察に届けてくださったらしく、会社として無事に回収できたそうです。

後日、顔見知りの社員の方にお話を聞く機会ができましたが、お話の内容にびっくり。
その営業担当役員曰く「業務用スマートフォンには紛失時の情報漏えいを防止するための対策が実施してある、持ち歩き時に注意を払う必要はない」とのこと。

最近のスマートフォンは万が一の紛失時に携帯電話会社を通じてロックを掛けることができますが、その際に使用する電波の性質上、ビルの物陰などで紛失した場合にはロックが掛からないことがあるそうです。

そのような事態が想定されるため、持ち歩く際にも「善良なる管理者の注意義務」が発生しますが、悲しいかな、件の役員は適切に理解されていなかったようです。

さて、皆様にはこのような状況が報告されますか?
そして、もし報告されたとしたら、皆様はどのように対処されるのでしょうか?

疑問に思われたこと、対処策に関するご相談など、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。